「治らないならせめて家に帰りたい」点滴を引きちぎり、そう叫んだ患者さん。私が病棟で看護師をしていた時の忘れられない光景です。
当時は在宅医療サービスがほとんどなく、患者さんが家で過ごしたいと思っても難しい時代でした。
それから30年、今は在宅医療サービスが充実し、多くの人が在宅で過ごすこと出来るようになってきています。そして今後、超高齢化社会に向かっていく日本は、疾病や障害を持ちながら療養生活をされる方が増えていくこととなるでしょう。
疾病や障害があっても、その人が望む場所で尊厳をもって生きていくことのできる療養生活を、関わる全ての人々と共に創り上げていくことが訪問看護ステーション共茂の責務だと思っています。
訪問看護ステーション 共茂 代表看護師 吉田 泰子